LED照明(レピガード)による果実吸蛾類の被害抑制効果
「西野ら、黄色LEDを利用した吸実性ヤガの防除」

柑橘の果実吸蛾類による被害率
果実吸蛾類の生態
果実吸蛾類にはアケビコノハ(開張95mm)アカエグリバ(開張50mm)ムクゲコノハ(開張90mm)などの一次加害種と二次加害種がある。熟度が進んで柔らかくなった果実は一次加害種が問題となる。二次加害種は主として腐敗果や一次加害種の被害痕から吸汁する。一次加害種を防除することで被害の8割が防げるといわれている。
生態
幼虫は山林や原野に自生する植物を餌とし、成虫が夜間に果樹園に飛来して加害する。成虫は行動範囲が広く雑食性で、生存期間が長いといわれている。アケビコノハの幼虫はアケビ・ムベ・アオツヅラフジなどで育つ。成虫は日没から1~2時間ぐらいに飛来し、日の出前には園から去る。飛来の最盛期は8~9月上旬であるが、夜温が高いと長期間被害が続く。
防除方法
成虫及び幼虫の薬剤による駆除は不可能で、物理的または耕種的な防除が必要。